今回は「履歴書に600点と書きたい」「会社で600点取らなきゃならない」など、とにかく点数を取りたいという人向けに、自身が実践した勉強法をご紹介します。
ちなみに私が取った点数は645点(リスニング:360/リーディング:285)でした。
その時の実力はというと、学生の時に英検2級は取得したものの、それ以来、英会話を習ってはすぐやめ、ラジオ英会話もとりあえず聞いただけ。当然、英語で道を聞かれても、片言しか話せないという状態でした。
これからご紹介するのは、そんな私でも、独学で、そして市販のテキストだけで600点クリアを達成できた勉強法です。
ちなみに先ほど触れたラジオ英会話に関しては、その後、効果が実感できる学習方法を見つけましたので、興味のある方はぜひこちらもあわせてご覧ください。
[NHKラジオ英会話]音読100回勉強法は効果があるのか?結果と続けられる方法を解説します!TOEICとはどのようなテスト?
TOEICとは、国際コミュニケーション英語能力テスト(Test of English for International Communication)の通称です。
TOEICにはいくつか種類がありますが、世間一般でTOEICと言われているのは、
TOEIC Listening & Reading Test になります。
マークシート形式で記述は一切ありません。
テスト結果は合不合格ではなく、10点から990点のスコアで評価されます。
私が600点をクリアした第256回(2020年11月)では、受験者数が45,027人、平均スコアが612.6点(TOEIC公式サイト)でした。
その後10回分追って調べたところ、平均点は607点から627点の間で推移していました。
そういった観点でみると、600点はおおよそ平均点と言えるでしょう。
ただ平均点とはいえ、普段英語に接していない人が取れる点数ではないので、世間一般では「英語の基礎が出来ている人」「今後英語力がアップするポテンシャルがある人」として評価されます。
ここはぜひ、頑張ってクリアしておきましょう。
TOEIC600点を取るためにやること
頑張りたいんだけど、どうやって勉強したらいいの?
勉強方法は大事だよね!
では初心者にも分かるように解説するね。
土台が不安定なところに家を建てても崩れてしまうように、英語も基礎が大切です。
まずは、中学程度の比較的簡単な文法テキストを書店で確認してみましょう。
下記に紹介するテキストは、分かりやすくてオススメです。
ただ、一度目を通してみて内容がすでに分かるようであれば、飛ばして次に紹介する対策本に進んでしまいましょう
単語帳は何冊も手を付けるより、1冊を何周も繰り返し覚える方が、効果的です。
おすすめの単語帳はズバリこれ1冊です!
TEX加藤先生は、実際にご自身でTOEICを受験して、出題された単語のデータを取っているため、掲載されているのはどれもTOEICに役立つ単語ばかりです。
それに、思わずクスっとなるような、TOEICに関する小ネタも書かれているので、楽しく勉強できると思います。
単語は毎日のルーティンに組み込んで、ひたすら覚えましょう。
この単語帳は点数別に構成されていますが、600点のところだけでなく1冊丸ごと暗記しましょう。
後ろのページに進むにつれて分からない単語が増えますが、何回も接するうちに少しずつ覚えてきますよ。
毎日やってもすぐ忘れちゃって、全然覚えられないよ
まず100個位に区切って何周か繰り返して、8割くらい覚えてから次に進むといいよ
最後のページまで終わったら、また最初からやり直すんだよ
もともと英検準1級以上の実力がある人は、模試で傾向を掴むだけで600点は楽に取れると思います。
しかし、それ以外の人は必ず対策本で勉強してTOEICの出題内容のクセを掴みましょう。
オススメするテキストは次の2冊です。
こちらはタイトル通り、初めてTOEICを受験する人向けです。
傾向と対策の説明が丁寧に記載されているので、600点を目指すには最適なテキストです。
取り組み方については本書に親切丁寧に解説されているので、しっかり読んでから勉強しましょう。
また、「実力UP勉強法」というコーナーがあり、TOEIC以外にも役立つ英語のスキルアップについて、勉強方法がしっかり学べます。
コーナーで紹介されたすべての勉強法を実践するのも良し、苦手分野や興味があるところだけ取り組むのも良し、皆さんの状況に合わせて勉強しましょう。
ちなみに私はTOEIC受験を決めた時、最初に購入したのがこのテキストでした。
TOEICとは何かもよく分からずどのように勉強すればよいのかわからない中、本書は道しるべとなり本当に役に立ってくれました。
そしてもう1冊はコチラです。
こちらは英検二級以上程度の実力があり、TOEICの傾向を掴みたい人向きです。
自身の場合は「はじめて受ける~」を3周勉強してから、「直前の技術」を購入しました。
タイトル通り、TOEICを受ける二週間前からスタートしても学べるように構成されており、TOEICのコツを掴むには最適のテキストだと思います。
ちなみにどちらの本にもCDが付属しています。
また、アプリで音声が無料でダウンロード出来ます。
英語学習 booco
ALC PRESS, INC.無料posted withアプリーチ
音声はいずれのテキストも公式とは異なりますが、本番に近い内容で収録されていますのでリスニング対策にもなりますよ。
TOEICに限らず試験を受けるときの基本、それが模試です。
本来であれば複数回解くのが理想ですが、時間的に余裕がなく1回しか解けない場合は2週間前に解くのがベストです。
なぜなら、1週間前に模試を解いて、もし点数が悪かったら精神的にも良くないですし、なかなか1週間で対策するのは大変ですよね。
でも2週間あれば立て直し可能です。
テキストの中での一番のオススメは、本番の内容に最も近い公式問題集です。
公式問題集は半年から1年くらいのペースで新しいバージョンが出版されますので、購入の際はなるべく最新のものを買いましょう。
ただ、この公式問題集は価格が高く、しかもこの価格で模試2回分しかありません。
今後も700点、800点と目指すのであれば購入すべき教材ではありますが、取り急ぎ600点だけ取りたいのであれば、前述した対策本にも、それぞれ1回分の模試がついているので、それで代用しても十分です。
私の場合は、600点をクリアしたら700点も取りたいと考えていたので、公式問題集は購入しました。
模試を解いて採点し、点数に一喜一憂した後は必ず復習をしましょう。
これから復習方法をリスニングとリーディングに分け、大まかに解説します。
ちなみに600点の場合、リスニングは約7割、リーディングは約6割の正解が目安となります。
・解説に掲載されている問題文を読んでみる。
内容が理解できる:耳が慣れていないだけなので、対策本など音声を聞く量を増やす。
内容が理解できない:理解できないのは単語なのか、それとも文法なのか確認し、苦手分野を単語帳、あるいは対策本で見直す。
・点数が取れないのは、パート5~7のどの部分なのか確認する。
パート5または6:文法が苦手なので対策本を復習する。復習する教材が足りなければ、文法用のテキストを1冊用意する。
パート7:600点クラスの場合、時間切れになるのは許容範囲だが、20問以上残ってしまう場合は読むスピードを意識して取り組む。また単語・文法の理解力が不足している場合は、前述のリーディング同様、苦手分野を補う。
単語の復習をする際は、前述の「金のフレーズ」を見直しましょう。
文法で対策本以外に1冊用意したい場合、書店で自分に合ったものを探すのが一番ですが、迷った際は、こちらのテキストをオススメします。
本書は、先ほど対策本1冊目で紹介した「はじめて受ける~」と同じ小石裕子先生の著書です。
分量も丁度よく、直前対策にオススメします。
よし!対策本も単語も模試もバッチリ勉強したよ!明日はいよいよ本番だ~
頑張ったね!明日は時間に余裕をもって行くんだよ!
TOEIC当日について
TOEICは受付時間が30分間あり、その後、試験の説明、音テストと続き試験が始まります。
受付時間中、解答用紙に氏名などの必要事項を記入しながら、説明が始まるのを待つのですが、氏名や生年月日の他、今までのTOEIC受験回数、職種など、たくさん記入しなければならないことがあります。
例えば、受付時間が9時25分~9時55分の場合、9時30分に着席すれば、25分間記入する時間がありますが、9時55分に着席すると、試験の説明中に記入しなければなりません。
説明の間にも時間は少しもらえますので、TOEICに慣れた人であれば、説明の間にささっと記入できますが、初心者の場合は慌ててしまう人もいます(私は結構慌てました!)ので、初めてTOEICを受験する人は、余裕をもって試験会場に到着するようにしましょう。
説明開始から試験終了まで、約2時間40分ありますが、その間は席を離れることができません。
トイレや水分補給は事前に済ませましょう。
リーディングセクションは75分ありますが、600点クラスの場合、多くの人は最後の10問から15問は時間が無くなります。
その場合、マークシートは空欄にせず、AならAと、一つの記号を全部塗りつぶしましょう。
全部同じ記号をマークしても、マイナスにはなりません。
A,B,C,Dとバラバラに塗りつぶすと、全部不正解になる可能性がありますが、一つの記号に絞ると、大体四分の一の確率で正解になります。
一つでも多く正解できるように、最後まで粘りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TOEICはコツさえ掴めば600点は誰でも十分可能性はあります。
万一落ちてしまっても、試験会場の雰囲気やスピーカーの聞こえ方など、実際に受験したことにより得るものはあります。
ですので、ダメだった場合は諦めずに再トライしましょう。
最後に、TOEIC対策で取り組むべきことは次の通りです。
- 単語本1冊
- 対策本(ここでリスニングも!)
- 模試
- 文法書(必要な場合)
この記事が皆さんのTOEIC対策にお役に立つと幸いです。
ぜひ頑張って600点取得しましょう!